世田谷駒沢・桜新町の動物病院「駒沢どうぶつ病院」からのお知らせ「去勢をオススメする理由」

今回は去勢をしていなかったワンちゃんが病気になってしまい、手術をしたお話をしたいと思います。

１匹目はR君。肛門の周囲に腫瘍ができ、全摘出となりました。
肛門周囲腺腫には悪性の肛門腺癌がある為、心配していましたが病理検査の結果は良性でホッとしました。

2匹目の写真はC君。会陰ヘルニアで肛門脇の筋肉の間から腸を含む腹膜が飛び出してしまいました。排便が困難な為、飼主さんが毎日、肛門横を押して便を出さないと排便が出来ない状態でした。

　この子は、会陰部の筋肉がとても薄くなっていたのでヘルニアを閉じることが出来ず、プロリーンメッシュを用いての手術でした。
術後は自力でしっかり排便できるようになりました。
ヘルニア部に膀胱が入ってしまった場合は緊急手術が必要になります。

ワンちゃんを飼われている飼主様に『去勢手術は必要ですか？』と良く聞かれることがありますが、上記2つの病気は去勢手術をしていれば未然に防ぐことが出来る可能性の高いものです。