駒沢どうぶつ病院からのお知らせ
世田谷駒沢・桜新町の動物病院「駒沢どうぶつ病院」からの大切なお知らせです。なお、内容は随時更新していますので、最新の情報をお確かめください。なお、詳細につきましては当院までお問い合わせください。
バレンタイン☆彡
早いものでもう2月ですね。
2月といえば・・・バレンタインです!!
「準備していたチョコを食べられた。」
「ラッピング用品で遊んでいて食べたかもしれない。」
などの誤食の連絡が来ることも少なくありません。
今日はチョコレート中毒についてお話したいと思います。
なぜ、わんちゃんにチョコレートをあげてはいけないのか??
わんちゃんはチョコレートに含まれる“テオブロミン”という成分を消化することが出来ません。
聞き慣れない成分ですが、カフェインと似ていて利尿作用や興奮作用があります。
消化出来ないわんちゃん達が食べると中毒症状がでてしまいます。
症状は・・・
嘔吐・下痢・興奮・不整脈・呼吸の乱れ・ふらつき・震え・発熱・痙攣などです。
チョコレートを食べてから4時間以内に症状が出て数日続くケースもあります。重症化すると死に至る場合もあります。
“テオブロミン”の含有量はカカオの含有量に比例しますので、カカオ何%のチョコレートなのかを確認するとだいたいの含有量が分かります。
*例えば板チョコ
・ミルクチョコレートなどカカオ30%~40%の場合→1枚あたり132mg~180mg
・ビターチョコレートなどカカオ70%~90%の場合→1枚あたり360mg~660mg
5㎏のわんちゃんだとミルクチョコレート2枚、ビターチョコレート3/4枚ほどで中毒症状が出ると言われていますが個体差などもありますので、もし誤食してしまった時はすぐにご連絡下さい。
<治療方法>
解毒剤などは無いので、なるべく早く“テオブロミン”を身体の外に出すしかありません。
その為には催吐処置(吐かせる事)や状況によっては胃洗浄が必要になる場合もあります。
わんちゃん達にとって、とても負担の大きい事です。
普段からわんちゃん達の届く所に物を置かないようにする等、気をつけてあげてください。