症例ブログ

ノミとダニの予防

主訴:痒がっている 身体に何か黒いものがついて動いている…等
主訴:痒がっている 身体に何か黒いものがついて動いている…等
今年も残すところ後2か月を切ってしまいました。
最近は朝夜がかなり涼しくなり、お散歩も夏に比べて大分歩きやすくなってきたのではないでしょうか?

そんなこの時期に忘れがちなのが
『ノミ・ダニ』の予防です。

夏にやっておくものだよね?
涼しくなってきたからやらなくていいか…
ではなく、今のこの時期だからこそ、最後までしっかり予防することを
お勧めします。
大繁殖

今回お話しさせていただくのはその中でも
ノミの増え方についてお話しさせていただきます。

ノミはたまに見かける方もいらっしゃるかと思いますが、
そこからどのように増殖していくのかは
ご存知でしょうか?

愛犬、愛猫に仮にノミが寄生していると考えてください。
アレルギー反応でかなり痒がる子は発見が早かったりするのですが、
そうでない子、やや大半の子は
所々掻いているな…くらいで見落としてしまうケースが多いです。

その間、ノミは吸血をしながら生活をし、
交尾相手がいるとそこからどんどん繁殖していきます。

 

外ネコさんを一時的にお預かりした際のお部屋の状況 短時間でもこれだけ卵が落ちていました
ちなみにこの白いツブツブがノミの卵です…

 

中にはノミ糞らしきものも…

 

1日に産むと言われている卵はおおよそ10~20個程…
その卵が被毛から床に落ちる→孵化して次の愛犬・愛猫に寄生→成長→繁殖→繰り返し…
しかも、卵から成虫になるには温かい環境下だと2~3週間で成長していくので
どんどん増えて成長していき、飼い主さまにも被害が及ぶ可能性が高くなっていきます。

 

 

院長からのアドバイス

実際に今年はそのようなお話しを聞くことが多く、
飼い主さん自身がノミに噛まれて皮膚科を受診して初めて知る、
といったケースもありました。

涼しくなりお散歩に行けるようになった!
草むらによく遊びに行く!

そんな子こそ予防は最後まで徹底して行うべきです。
また、人の靴の裏にくっついて室内に連れ込んでいる可能性もあるため、
散歩に行かない子、お外に出ない子でも感染するリスクは十分にあります。

心当たりがある方や、
うちの子はどうだろう…と少しでも心配な方は
まずはご相談だけでもいらしてくださいね。

卵を顕微鏡で見たときの写真
もしかして…もうすぐ誕生の瞬間だったかも…?

 

意外とすぐそこにいるかもしれませんよ……

 

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