症例ブログ

誤食による腸閉塞

昨年よりもかなり暑い日が続いておりますが皆様体調はいかがでしょうか?

飼い主様はもちろんのこと、

わんちゃん・ねこちゃんも熱中症のリスクが高くなる時期となっておりますので

充分に気を付けてお過ごしください。

 

さて、今の時期は

お祭りに旅行、またはお家にいろんな人が集まる…

そんな楽しみなイベントが満載の時期かと思います。

わんちゃん・ねこちゃんが食べてはいけない食べ物はもちろんですが、

まさかこんなものまで…!という『もの』も口にしてしまう可能性があるので

日々の生活から気を付けるようにしましょう。

 

食べて時間が経っていない物に関しては催吐処置で吐かせる場合がありますが、

中には腸内で詰まってしまい、開腹手術をしないといけないケースもあります。

 

実際にあった症例紹介

◎おもちゃの一部が無くなってしまった 元気が無く、食欲もいつもより無い。

→無くなってしまったのは数日前のお話し

 

来院時脱水が見られたのと一度だけの受診ではなく食欲不振で通院されていた為、入院点滴を実施。

午後になって容体が急変し、急遽開腹手術を行った猫ちゃんの症例です。

腸の中で5㎜程の大きさのおもちゃの一部と毛玉が絡んで塊になり、それが詰まってしまっている状態

発見されました。

手術は無事に終わり、術後の経過は徐々に回復に向かっていき、

この子もすっかり元気になって退院していきました。

 

このように徐々に体調に出てくる子もいれば

前日まで、朝まで元気だった子でもたった半日で急変してしまうこともあります。

現行犯でその場を見た場合、もしかしたら…と思い当たることがある場合は

すぐにかかりつけ医に相談、受診する事をお勧めします。

 

最後に

今までの『誤食してしまった…!』シリーズの写真を一部、掲載します。

『まさか自分の家の子が…』とは思わずに!

『もしかしたらあり得るかもしれない…』と考えて過ごしましょう。

注意すべきことをしっかりと把握し、また体調等にも気を付けながら

家族みんなで楽しい『夏』をお過ごしください!!

 

エントリーNo.1 『お散歩中に食べてしまった…!』

鶏の骨は縦に割れるためとても危険です…また、飴玉が引っかかってしまったらと思うと怖いですね…

 

エントリーNo.2 『誤食と聞いて多いもの』

紐の誤食…多く聞きます。 猫ちゃんは特にじゃれていて誤食してしまったケースは良く聞きますので要注意です…!

 

エントリーNo.3 『1個かと思いきや…』

こちらの症例は開腹手術で取り出したケースですが1枚だけではなく、何枚にも重なった状態で取り出されました…

 

 

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